2013年10月4日金曜日

奇譚のない人々

あははは。この人たちと飲むと落ち着くな。
好き勝手に喋って、好きなものだけを食べて、勝手気ままに飲む。
なにも遠慮することなどない。お互いの利害関係なんてものもない。
キワドイ発言も酒の肴にちょうど良い。
大抵は、笑顔と笑い声に繋がっていく。
あっ。そうだった。酔っぱらう前にこれだけは決めておかなくっちゃ。
「ちょっとだけ、写真撮影の件だけ、今決めちゃいましょう。あらあら皆さん、ちゃんと人の話しを聞いている?」
「聞いてまーす。」
はい。よろしい。
えっと、この部分はどうしよう。ふむふむ。そうか。そうしようか。
じゃ、この部分は?
小難しい内容でも、現時点ではすんなりと頭に入っていく。
でも、忘れないようにメモをとっておくか。
しかしなぁ。たらふく飲んじゃったから、はっきり言って面倒くさいんだよな。
いや、だからメモしとくんだって。
よし!この頭にクッキリハッキリと刻んでおきましょう。
本当にそれで良いのだろうか?明日になったら忘れちゃんじゃなかろうか?
うん。いいのいいの。
そんなことより、この時間がずっと続いていくことを私は望む。
まだまだまだまだ飲み足りないよ。

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