2013年1月11日金曜日

30年ぶりに観る「砂の器」

砂の器は、私が初めて泣いてしまった映画だったと記憶している。
後半に描写される日本の自然と音楽とがあいまって、強烈な印象を植え付けられた。
加藤嘉さんの鬼気迫る演技によるものも大きかったと思う。
あれから約30年。
もう一度観たいと思いながら、テーマが重く切ない映画であることから、意識的に鑑賞するのを避けてきた。
大まかなイメージしか憶えていないのだから、もうそろそろ観てもいいのかも知れない。
TSUTAYAでレンタルして、おそるおそる観てみることにした。
最初は、古めかしい映像だなぁと、少し斜めから観ていたが、次第に惹きこまれていってしまった。
それからが、いけない。なんであのハードボイルドの丹波哲郎が泣いてしまうのだ。
私の涙が止まらなくなるではないか。
今回はただのイメージではなく、細部までを理解することができた。インパクトしか残らなかったワケじゃない。
親と子の絆について、改めて考えさせられた。


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