2009年1月4日日曜日

旧暦12月8日はムーチーの日

1月2日(旧暦12月8日)はムーチー(鬼餅)の日でございます。
ムーチーは縁起の良い食べ物として言い伝えられています。
どのような食べ物かというと、餅粉に水を加えて練り、平たく長方形にして、サンニン(月桃)の葉に包んで蒸したもの。
ムーチーの日にムーチーをかまどや仏壇、神棚などに供え、家族の健康を祈り、厄払いをします。
またこの日は、ムーチービーサー(鬼餅寒)と呼ばれ、沖縄では最も寒い時期にあたり、年最低気温が観測されることが多いようです。
確かに、とても寒かった日でありました。
ムーチーの由来となった話が凄まじい。
昔、首里に仲の良い兄と妹がすんでいました。
ところが兄が夜になると家畜を襲って食べる鬼になってしまいました。
妹は、兄を退治しようとサンニンに包んだ鉄釘入りのムーチーを兄に食べさせ、弱ったところを海に蹴り落としたとして殺してしまったとさ。
じつは別の結末もあって、妹は着物のすそを開いて座り、兄に陰部を見せたところ、兄は驚いて「それは何か」とたずねました。
すると妹は「上の口はムーチーを食べるため、下の口は鬼を食べるためのもの」と答え、兄はびっくりしてがけから落ちて死んでしまったという話。
うーん。お伽噺としてはリアリティがあるなぁ。
いずれにせよ旧暦の12月8日がその日だったことから、ムーチー(鬼餅)を作って食べる風習が生まれたようです。

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