2009年1月5日月曜日

島豆腐がビニール袋で販売中

大型スーパーマーケットでも小売店でも、島豆腐はビニール袋に入れられて販売されています。
もちろんパックのものも売られておりますが...
入荷直後の島豆腐を触るとかなり暖かい。
このアツアツの島豆腐を速攻で購入して、おウチでポン酢を垂らしていただくと非常においしい。
本来の島豆腐の味そのものを堪能でき、本当にうまいのだ。
本土の豆腐は冷やされてパック詰めされているのが当たり前だが、沖縄ではこんな売られ方をしています。
ただ、40年近く前は、食品衛生上で問題があったようだ。
事の発端は本土復帰を2年後に控えた1970年のこと。
厚生省から、復帰に伴い沖縄にも日本の食品衛生法が適用されるという通達がありました。
法律では、作った豆腐は流水にさらし、冷たい状態で保存しなさいと決められている。
昔から沖縄では、新鮮さを確かめるために豆腐に手を当てて温かいものを選ぶ習慣があり、冷えた豆腐なんて売れない。
ということで、豆腐油揚商工組合の方が、これまで通りの売り方を認めてもらおうと何度も厚生省へ足を運びました。
その努力が実り、1974年に改正された食品衛生法の「豆腐の保存基準」の項目には“以前から豆腐を温かいまま販売していた地域に限り、従来の販売方法を認める”というただし書きが付け加えられました。
沖縄の豆腐って、チャンプルーはもちろん、豆腐よう、ゆし豆腐など、沖縄料理に欠かせない食材です。
もし、食品衛生法がそのまま適用されていたら、、沖縄の豆腐文化はどうなっていたのかと想像すると恐ろしい。
沖縄には独特の豆腐の文化が引き継がれているのです。

0 件のコメント: