2008年11月25日火曜日

泡瀬干潟の歴史的判決

ご承知の通り、沖縄においても、かけがえのない海の自然が、どんどん失われてきています。
沖合いに突出している重機群をみると、私は少しばかりの怒りと悲しみを感じてしまいます。
個人的な見解ではありますが、埋立事業などは、埋立完成後のことを本当に考えているのだろうか、ゼネコンや地元の土建屋・族議員のみが富を得てるんじゃないかと思えるのです。
誰かが言ってましたが、埋め立てて面積を増やすよりも、高層ビルとかで縦に伸ばす。
つまり、横に広げるよりは縦に伸ばせば、海の保全につながるのではないかということです。
先週の水曜日(11月19日)、泡瀬干潟埋立事業に、那覇地裁の画期的な判決が下りました。
長年、泡瀬干潟を守る活動を続けたこられた方々には実質勝訴となる判決です。
要旨については、次の通り。
・埋立事業に経済的合理性は無い
・県知事、沖縄市長は今後、埋立事業の公金を支出してはならない
ただし、今後の控訴を含み、即刻事業が中止になるわけではありません。
泡瀬干潟とは、沖縄市にある広さ約266ヘクタールの干潟で、南西諸島の中では最大級。
国の天然記念物4種を含む希少生物が生息し、ジュゴンやアオウミガメの餌場になっているほか、沖縄本島で最多の125種類の鳥類が確認されています。
泡瀬干潟埋立計画では、2009年1月から本格的な埋立を始まる予定となっています。
今回の歴史的判決を機に、泡瀬干潟を守り続ける活動は、さらに活発に展開していくことでしょう。

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